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AI時代に、子どもが学んでおくべき能力は? 教育は変わる

更新日:2023年5月2日

2023年4月21日、「AIネーティブ」揺れる教育 人づくりの未来どう開く

AI Impact(5)の記事   https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE08D0Z0Y3A200C2000000/

に「教育現場におけるAI活用のフェーズが変わった」とある。

そのきっかけはChatGPT。

優れた対話能力を持つ人工知能(AI)である。

どんなもの?説明するよりも、見てもらえば早い。


下記の画像のように、私が「AI時代に子どもが学ぶべき最も重要な能力は何?」

と尋ねると、AIがわずか数秒で回答してくれる。

「Google検索」が、関連する情報が載っていそうなウェブサイトを示してくれるのに対して、「ChatGPT」は質問への回答そのものを示してくれる。学生のレポート作成から、国会答弁まで、AIを活用しようというのだから、このインパクトは大きい。


しかも、発表されてばかりでこの精度。新技術には問題はつきものだが、時とともにこなれたものになり、実用性が高まっていくことは疑いようがないだろう。


わずか数秒。自然な言葉。高い要約力。これだけの仕事ができる人類がどれだけいるだろうか?少なくとも「時間」の面では、完敗だ。テクノロジーが、「自らよりも賢い存在」になる時代とどう向き合うべきか考えてみたい。

(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC141UU0U3A210C2000000/)


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さて、ここから先は、対談形式で進めさせて頂きます。

本日は、”世界で800万人が実践! 「考える力の育て方」――ものごとを論理的にとらえ、目標達成できる子になる” (ダイヤモンド社、https://goo.gl/Bvg6cB )の著者であり、「子どもイノベーター塾」(https://www.kodomo-innovator.com/)の塾長を務める飛田 基氏に、AI時代に必要とされる子どもの教育について話を伺いました。

聞き手は、3人の子育て奮闘中のママ、新宮真由美です。



新宮:ChatGPTに「AI時代に子どもが学ぶべき最も重要な能力は何?」と尋ねてみた結果を見て、どのように感じられましたか?


飛田:創造性、柔軟性を要するタスクや問題解決。情報を適切に扱い、必要な情報を選択する批判的思考能力。自分自身の意見を形成する力。コミュニケーション能力。まさに必要な能力だと思います。

私自身は昭和生まれで、計算ができる、漢字が書ける、知識をたくさん持っている、受験問題が解けるこういった能力が「頭の良さ」として評価されてきました。今や、これらの能力は時代遅れの能力であり、まったく違うスキルを身に着けることが求められている。これは疑いようがないでしょうね。


新宮:世間でも、「思考力が大切」という言葉はよく聞かれます。プログラミング教育、STEAM教育(Science, Technology, Engineering, Art, Mathの頭文字)、探求教育など、思考力に関連する用語もたくさん出てきています。ChatGPTは、ここまで踏み込んだ回答はしていませんでしたが、違和感はありませんでしたか?


飛田:まったく。1つ1つ見ていきましょう。プログラミング教育ですが、これは教育の「目的」ではなく、「手段」です。プログラミングを学ぶことを通して、論理的に考える力を育てたい、創造性を育てたい。こちらが目的になっています。では、プログラミング教育が、目的達成のための優れた手段かというと、そうとも言い切れません。まず、プログラムそのものをAIが生成してくれる世の中になっていて、プログラムを書くという仕事は一部の専門家の仕事でしかないということ。次に、思考力を育てるといっても、「どうして、このプログラムは自分の思った通りに動かないのだろう?」という思考では、プログラムの中に潜むバグを見つけるための論理力という、きわめて狭い範囲の考える力しか育たないということ。最後に、学校教育の限られた授業時間の中では、用語や手続きを教えるだけで精一杯で、想像性を育む前に時間切れになってしまうことが危惧されます。そうなると、知識の暗記を中心とする従来教育と何も変わらなくなってしまいます。


新宮:STEAM教育の重要性についてはどうでしょうか?


飛田:科学、技術、工学、芸術、数学は、強力な「武器」です。ChatGPTが答えてくれたように、創造性や柔軟性、問題解決能力、コミュニケーション能力、批判的思考力こそが必要な「能力」だと思います。では、能力をどこに使うべきか?世の中をよりよくするために使うべきでしょう。地球の気候や環境、高齢化社会、安全な生活、水や食料の確保、いまやSDGsは小学校で習う内容になっていますが、グローバルな課題解決には、STEAMの知見を活用することが欠かせません。創造性や柔軟性、問題解決能力、コミュニケーション能力、批判的思考力は、人に求められる「能力」です。科学、技術、工学、芸術、数学、能力を最大化するための「武器」。昔風に言えば、両者が揃えば「鬼に金棒」ということですね。


新宮:探求学習と思考力は、どういう関係にあるのでしょう?


飛田:探求って、まだわからないことを、分かるようにするための努力のことですよね?なぜ問題が起こっているのだろう?解くべき問題は何なのだろう?どんなアプローチが有効なのだろう?本当に先に進んで大丈夫なのだろうか?どうやったら危険を減らしながら、目的を達成できるだろう?このように、未来をより良いものにしていくための問いを考え、答えを見つけていく態度が探求学習であると考えています。このような力を身につけることは極めて大切だと思います。


新宮:ここまで話を伺っていますが、ChatGPTの答えを全肯定しているように感じたのですが、回答の中で、飛田さんの考えと異なる部分はありませんでしたか?


飛田:ありましたよ。1つ挙げるとしたら、「自分の目標を決める力」でしょうか?「私は人生で何を目指したらよいでしょうか?」と聞いても、AIは答えてくれませんよね?あ、でも、気になったので、やってみましょうか(笑)



飛田:うん、やっぱり(笑)。といいますか、AIに人生コントールされたくないですよね。

話を戻しますと、問題解決力にしても、想像力にしても、「こんな人生を送りたい」とか、「こんな世の中を作りたい」とか目標があって初めて、役に立つと思うんです。これこそが、一番の根っこになる大切な力だと思います。


新宮:確かに。実はお話を聞いていて、私もChatGPTに聞いてみたくなりました。ちょっと聞いてみても良いですか?

新宮:AIも、飛田さんの考えに肯定的なようですね。


飛田:まったく違う考えが出てこないかと、ちょっと期待していた部分もあったのですが(笑)。でも、私が考えていることは、将来を見据えた教育の姿を考えている人たちの思考を要約されたものであるということについては、AIにこうやって聞いてみて確信が深まりました。


新宮:最後に「子どもイノベーター塾」の取り組みについて教えてもらえませんか?


飛田:はい。まさに、AI時代に必要とされる能力を、直球で育てていく塾です。話をすると、親御さんも「そんな能力を私も身に着けたい」という話になることもあり、親子で参加も大歓迎です。詳しくは、「子どもイノベーター塾」(https://www.kodomo-innovator.com/)のホームページを見てもらえればと思います。

歴史、科学、恐竜、偉人などの題材を使って、情報のつながりや信ぴょう性の判断、創造的な問題解決力を育んでいます。最大のポイントは、「答えがない問題」を扱うということ。正解が1つに決まっているわけではないので、「違う」と言われない。これは、小中学生の生徒さんたちにとって衝撃的なようです。最初はなんとか、大人(子どもイノベーター塾の授業のナビゲーター役)の人が期待する答えをひねり出そうとする子もいます。でも、時が経つにつれて、ここはそういう場ではないのだと気づきます。いかに問いを立てるか、どんな前提を覆すか、どうやったらみんなの大きなうなづきが得られるような形で自分の意見を伝えられるか、こんなことを考えるようになっていきます。


新宮:そんな能力が身に付いたらすごいと思います。でも、何か仕組みがないと、このような能力を育むのは難しいのではありませんか?


飛田:そうですね。「子どもイノベーター塾」では、「はこ」「やじるし」「バナナ」という考えるための道具を使って、クリティカルシンキングの力を育んでいます。日本語では、批判的思考などと訳されたりもしますが、要は「この情報って本当なの?」と自ら問いかけ、情報の妥当性を判断する力のことです。最近はAIを活用したフィッシング詐欺、フェイクニュースなどもありますし、ますます情報の判断力も必要になってきますね。


これら考える道具の応用として、対立を解消するツールがあります。「クラウド」と呼ばれているツールです。また、自分の夢や目標を設定し、実現までの道のりを設計するためのツールもあります。「アンビシャス・ターゲット・ツリー」と呼ばれています。このようなツールを学んでもらい、「子どもイノベーター塾」の生徒は、自らが興味ある分野を深めていきます。


新宮:まさに探求学習ですね。具体的いうと?


飛田:たとえば「いじめのない世の中を作りたい」という思いで、実現方法を模索する中学生がいたり、「剣道の大会で優勝するためのロードマップ」を自ら描いたり、「太陽はどうして燃えているのか」に興味をもってメカニズムを調べてみたり、「クラスの遊び時間が楽しくなる方法」を考えたりと、本当に多岐にわたります。単に、算数、社会、理科、言語などの科目が融合した学びということにとどまらず、人間関係の改善、ついつい先延ばししてしまう自分を変えるみたいな行動の変容など、大人でも難しいテーマに小学生、中学生が喜々として取り組んでいます。


新宮:ありがとうございます。ChatGPTも「AI時代に子どもが学ぶべき最も重要な能力は、創造性や柔軟性、問題解決能力、コミュニケーション能力、そして批判的思考能力です。」

といっていましたが、「子どもイノベーター塾」の取り組みは、まさにこのような力をつけることそのものの塾なんだとわかりました。「AI時代、探求教育の決定版」とも言えるかもしれませんね。

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